この記事にたどり着いてくださった方は、今何かしら人生における選択の岐路に立っていることと思います。
わたし自身もこれまで、今後の人生を左右する規模の意思決定をしなければならない場面で、かなり悩んでなかなか決断を下せなかったことがありました。
例えば「今日は何を食べるか?」「今日は何をするか?」といった、日常生活で当たり前になされているような小規模の選択であれば、長時間迷わずともすんなり決めることができるはずです。
しかし「大学受験のセンター試験の後、どの大学を受験するか?」「就職活動でいくつか内定をもらって、最後の決め手をどうするか?」「転職するか、それとも今の会社で頑張るか?」というような、どちらを選ぶかによって自分の今後の人生が大きく変わる意思決定って、なかなか踏ん切りがつかないことの方が多いですよね。
今回は、自分のキャリアに関わる重要な意思決定で迷っている人に向けて、迷いの原因と解決方法について書いていきます。
目次
人生を左右する意思決定で、なかなか踏み切れない根本的な理由。
受験、就職、転職といった人生を左右する意思決定で迷い込んでしまうのは、現時点で予測しえない不確かな事象の中から、1つに決めなければならないからです。
未来とは不確実なものです。よって意思決定とは不確実な要素もある中での決断であると言えます。
確かに、意思決定をする時点でも、未来のことをある程度までは予測できるかもしれません。
しかし結局は、偶然出会う人、偶然言った場所、偶然起こる何かしらの出来事等によって、未来はいかようにも変わりうるものです。
意思決定をする時点では、今後起こるであろう出来事を全てを予想することはできません。先のことは、進んでみなければ分からないのです。
意思決定の時点で自分にとって完璧な回答を出すことなんて不可能だということです。
ゆえに、先が見えないことに対して不安になるのは当たり前なのです。
それでもわたしたちは、不確定要素もある中から、進む道を1つ決めなければいけません。
より自分にとって満足であると言える選択肢をとるためにどうしたらいいのかということについて、以下で説明していきます。
正解ではなく、納得解を。
意思決定に正解を求めるのではなく、意思決定時点での「納得解」を導けるようにすることこそが、結果的により良いものを選び取るするために大切な考え方です。
それぞれ定義を整理するとこうなります。
「その意思決定が、100%正しいものである」という確証を自分が持てるもの。
納得解:
「この意思決定だったら、自分で正解にしていくことができそうだ」と信じられるもの。
意思決定において納得解を導くための、2つの考え方
STEP①:自分が何に対して迷っているのかを書き出して、具体化させる。
①-⑴ 書き出す
まず、「今自分は、目の前にある選択肢の中のどの部分で迷っているのか」ということをすべて言語化しましょう。
例えばあなたが、「転職するか・今の会社で働き続けるか」という2択で迷っているとします。
この場合で言うと、迷うポイントとして、
- 一緒に働く人
- 給与や福利厚生
- 評価制度
- 企業の理念や社風…etc.
が挙げられます。
この箇条書きの1つ1つを、仮に「要素」と呼びます。
①-⑵ 当てはめる
①-⑴で全ての要素を書き出すことができたら、上記の要素1つ1つが、今迷っている選択肢のうちのいずれに当てはまるのかを可視化していきます。
今回の例で言うと、①-⑴で出した「評価制度」という1つの要素については、
- 選択肢その①=今の会社: 年功序列を重んじる
- 選択肢その②=転職する会社:実力主義の風潮あり
STEP②:「自分が最も大事にしたい要素」は何かを考える。
STEP①で書き出した複数の要素の中から、自分にとって優先順位がより高いものを抽出します。
以下のように自問自答してみてください。
- 「この要素がなかったら後悔しそう」という要素は何?
- 自分は今後どうしていきたいのか? その理想や願望を実現させる手段として、必要度が高い要素は何か?
意思決定当時の自分にとって、より優先順位が高い・必要不可欠であると言える要素が備わった選択肢をとりましょう。
選ばなかったことに対する後悔がより少ない方を選ぶことで、例えその道で上手くいかなくとも、再び軌道修正しながら行動しつづけることができます。
どれだけ選択肢を比較検討しても、スッキリしない人へ。
STEP①、STEP②を経て考えたうえで「それでも何だか納得いかないし、決め切れない…!」と思う人もきっといることでしょう。
この場合は、今自分が迷っている選択肢の中には、自分が心から納得できるものはないということかもしれません。
さらに視野を広げて他の選択肢をも検討してみる、もしくは優先順位付けを再考してみましょう。
もしくは、熟考してもなかなか1つに決め切れないということは、どの道にも進んでいける覚悟があるということも1つ言えます。
悩みまくって選択肢を比較衡量したうえで、「どっちでも良いかもしれない。」と思えているのであれば、例えどちらの道に進んだとしても、進んだ道を自ら正解にしていく覚悟が醸成されていきます。
おわりに:自分が大切にしたい要素を優先順位付けして、覚悟感を持った意思決定をしよう。
今回は、人生を左右する意思決定において、自分がより後悔しない選択肢を選び取るために考えるべきことについて綴りました。
自分で納得感を持って決めた道で努力することで、その意思決定を“正解”にしていくことができます。
「この道で頑張る!」と覚悟を決め切ることさえできれば、あとは、後先振り返らずに全力で取り組むのみです。
自分自身で覚悟を決めたことだからこそ、上手くいこうが失敗しようが、全部自分のせいになる。
だからこそ、自分が下した意思決定を良いものにするべく、日々必死に取り組もうという思考になります。
記事内で挙げた要素はあくまで一例です。実際に自分が迷っているテーマをもとにして、書き出してみてください。
すこしでも前向きに考えるための参考になれば、幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
ともちん
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