【19・20卒向け】「理想の就活」とは? 就活で大切にすべき心構えについて、元18卒就活生が本気で語る。


 
 
 
わたしが18卒として就活を始めたころ、「大手企業に内定すること=理想であり、誇らしいことである」と考えていて、大手や有名企業の選考対策のみ注力している人が周りにたくさんいました。

彼ら彼女らの姿を見て、わたしは不安や違和感を抱いていました。「理想の就活って、本当に大手企業に受かることだけなのかな?」ってずっと悶々としていました。
 
様々な選択肢を検討したうえで、就活を終えて今思うのは、理想の就活のかたちはあくまで人それぞれ。ただ、満足できる結果で就活を終えるために、個々が考えるべき本質的なことっていくつかあるんじゃないかな?ということ。

そこで、今回は「理想の就活ってどうあるべき?それを叶えるためにすべきことは何?」というテーマで、18卒の就活経験者と一緒に対談していきます。

 

 

 
 
 
 
今回、一緒に対談してくれるはわたしの友人。
 
 

みずき
はじめまして、みずきです。某私立大の4年生です。
ともちんとは就活がきっかけで出会いました。よろしくお願いします!

ともちん
みずき、よろしくね!

19卒の方これから就活を始める20・21卒の方にとって、少しでも参考になればうれしいです。

 

 

導入 ―対談者2人の就活状況―

 

対談に入る前に、わたしたち2人の就活時期の概ねの行動状況をまとめてみました。一例としてご参照ください。
対談をいち早く見たい方は軽く読み流していただいても構いません。

 

ともちん

 

国立大文系学部。大3の8月まで体育会ボート部で活動。そのため、大3の6月~8月は、部活の合間を縫って細々とインターン選考やセミナーに参加。9月~1月で8社(長短含め)のインターンに参加。その間、選考(GDや面接など)対策や自己分析も進める。12月から本選考受け始める。志望企業を「業界」で絞らず、人材、IT、不動産、広告…etc幅広く受けていた。大4の4月にIT系のベンチャー企業の内定を獲得し、就活終了。

 

みずき

私立大文系学部。大2まではひたすらバイトと趣味を満喫しながら過ごす。大3の5月に就活開始。夏はとりあえずインターンに行こうと思い、選考受けつつ参加する。1番最初に参加したインターンが楽しくてハマる。選考を突破し、8月に1か月の長期インターンに参加。短期は4社参加。秋は企業接点創出するためにイベントに参加したり、自己分析に集中したり。11月末から本選考を受け始める。志望業界を絞ることなく、ITや人材系を中心に見ていた。大3の2月末に現内定先(システム関連のIT企業)から内定を得たのち、3月に就活終了。

 

2人の類似点相違点について、ざっくりまとめると、以下のようになります。
 
 

類似点

  • 早期(大3の3月・大4の4月)に内定獲得
  • 選社軸(会社を選ぶための軸)として「業界」を絞ることなく、幅広く企業を見ていた
  • 就活の結果(ファーストキャリアとして内定先を選択したこと)に、満足している
相違点

  • ともちん…ガクチカあり(体育会部活動)からのスタート
  • みずき …ガクチカなしからのスタート
 
 
 
ともちん
え、みずき、ガクチカ無かったの?
みずき
際立つようなガクチカは持ってなかったよ。大2まではひたすらバイトと遊びばっかりしてたからね(笑)

でもそういう人でも、ちゃんと戦略立てたり対策していけば、満足な結果で終わることができると思う。

ともちん
すごいなあ。対してわたしは「体育会ボート部で努力したこと」っていう、比較的突出したガクチカがあったからさ。

『大学生活前半で力を入れて取り組んだことが特に無い人でも、早期から戦略を立てて動けば乗り越えることができる』って話、もっと詳しく聞きたいわ。気になる人もきっと多いと思うし!

みずき
おっけい!でも、話すと長くなっちゃうから、近いうちに別機会でね(笑)
ともちん
そうだね。じゃあちょっと遅くなったけど、「類似点」の部分にフォーカスしつつ、さっそく本題に入っていこう。
 
 
 
再掲、テーマはこちらです。


就活を経験した立場として考える「理想の就活」とは?
 
納得できる意思決定をするために、具体的に考えるべきこととは?
 

 

 

「理想の就活」とは、自分にとっての『納得解』を追求すること。

「理想の就活」の定義。

 

ともちん
就職活動を控えている人の多くが、様々な不安を抱えていると思う。
そして同時に「就活を成功させたい」「自分が納得できる結果で終えたい」ってことを強く思っているはず。

具体的な捉え方はもちろん個々によって異なると思うけど、『理想の就活』ということについてわたしたちが思うことを話していきたい。

ともちん
噛み砕いて言うと、「どういう状態で就活を終えることができたら、就活成功って言えるのかどうか」ということ。
みずき
僕の考えとして、「自分の人生を考えたうえで、そのファーストステップとしての進路を納得感を持って決断できること」が1番の理想状態だと思ってる。
ともちん
うんうん、わたしも就活を経験した身だから言わんとしていること分かる。

今言ってくれたことは、さらに句読点の前で2つの要素に分けて捉えることができそうだね。
図示してみよう。


 
 
 

①仕事を通して「自己実現」できる選択肢であること。

 

みずき
「仕事を通して『自己実現』する」という表現について、もう少し噛み砕いて説明してほしいな。
ともちん
「働く」ということを「自分の人生がより楽しくなる、よりワクワクしたものにする」ための選択肢の1つとして捉えているということ。

日本人の平均寿命って近年ではおおよそ100歳前後って言われていて。だから60歳以降も働くことは当たり前になってきていると言える。

つまり、たいていの人は、新卒で23歳~60歳までの最低40年間、社会で働くことになる。

ともちん
で、その40年間、「仕事嫌だ。つまんない。できればやめたい」ってマイナスなことばかり言いながら働きたいと思う人っていないと思うんだよ。現実は別として。

どうせなら同じ40年間、わくわく、楽しい、充実してるって思いながら、仕事して生きたいよね。

みずき
確かに。
そう捉えることができていれば、「理想の就活=約40年間、自分がより生き生き働くためのスタートダッシュとなる手段や環境を見つけること」という発想になってくるね。

今後の40年間をどう生きるかというスケールで就活を考えていれば、就活の時点から真剣に考えるはず。

ともちん
よく「大手・有名企業の内定が欲しい!」と思う人がいるけど、「有名企業の内定もらったぜ!これで安泰だ!」としか考えていないのであれば、その意思決定は安直。
みずき
自分で考え抜いたうえでの意思決定であればもちろん問題ないんだけどね。
超ざっくり例えて言うと、大手や有名企業でこそ自分がやりたいことができるとかね。

 
 
 
 

② 選んだ道を正解にしていく「覚悟」を持てていること。

ともちん
①を理解できた人は、「仕事を通して自己実現できる手段として、ベストな会社はどこだろう?」って探し出す。

でも、世の中に400万社以上ある企業を全部見ることなんてできないから、ベストな選択はできないと思ってる。

みずき
そうだね。実際に働いてみないと分かりえないこともきっと多いしね。

意思決定時点ではその選択が自分にとって100%正解なのかどうかは分からないからこそ、自分で決めた選択を正解にしていく覚悟が持てるような、よりベターな選択をしていくことが重要だね。

仮に、働いて行く中ですごく魅力に思う会社が出てきたとして、それでも自分はあの時の決断に後悔はしていないですって言えるくらいの納得感が大事だと思う。

ともちん
最適解ではなく納得解を求めるってことだね。
みずき
1つに絞るって難しいかもしれないけど、
自分が大切にしたい軸を洗い出す→いろんな選択肢(軸)を比較検討→選ばなかったら最も後悔しそうなものに決める という流れかな。最後は案外直感が大切だったりする。

 
 
 
 
ここまでで話した内容に関連するテーマで、以前記事を書いています。

☟ もうすこし具体を知りたい人は、こちらもぜひ読んでみてください。

キャリアの決断で迷う理由と、納得できる意思決定をするための2つの思考法。

2017.11.08
 
 

「納得できる選択」をするために、心掛けるべき3つの基本事項。

 

ここまでで「納得感をもって決断する」ということについて述べてきました。
そのためにどんなことを大切にするべきかということについて、以下ではもう少し具体まで踏み込んだ話をしていきます。

 
 

みずき
納得度の高い意思決定をするために、具体的に大切にすべきことは、以下の3点。
 
 
  • 「就活『対策』」をやめる
  • 自己認識を深める
  • ありのままの自分を受け容れる。
 
 
ともちん
1つ1つ掘り下げていこうか。
 
 
 
 

①「就活『対策』」をやめる

 

ともちん
そもそも「就活対策をやめる」ってどういう意味?
みずき
「会社の選考に受かるために、小手先のテクニックを駆使することのみに囚われないようにする」こと。

小手先っていうのは、例えば「この会社に受かるためには〇〇がアピールポイントになりそうだから、それに通ずる過去の自分の経験を探し出そう」という思考回路。

これこそ「会社に受かること」が第一目的になってしまっている例だと思う。

ともちん
そうだね。考え方のニュアンスとして「自分はこういう人間だから、この企業で働くことが自分にとっても幸せなんです」であれば正解かな。
みずき
あと、ネットで「就活 対策」「就活 テクニック」って調べたらすぐに出てくるような情報だけを信じて乗り越えようとするのも安直だと思う。

「面接でハキハキ話す」とか「GDの乗り越え方」とか出てくるじゃん。
そういうことが決してどうでもいいって言ってるわけではないけど、そんなことは二の次でいいよってこと。

ともちん
同感だな。

さっき言ったことと重複するけど、「就活=幸せに生きる手段の1つとしての仕事を決めるための活動」って考えることが大切。

仕事を通しても幸せでありたいと思わない人っていないと思うから、今からその手段を探すためにアクション起こしていこうっていう能動的な思考になるはずだよね。

みずき
うんうん。だから、「場面で何とかなるでしょ」とか「小手先の対策しておけばいいや」って考えてる人は、内定を貰うことはできても、働きだしてから会社とのミスマッチが露呈したり、仕事を通して感じる幸福度が低かったりする。
 
 
 
 

②自分自身と向き合って、自己認識を深める

ともちん
「自分にとって幸せって何?」ってこと自分で理解するために、自己認識を深めることがたいせつ。

就活用語で言うところの自己分析だね。「分析」ってなんだか型にはまったお堅いイメージがあるから、あえて「自己認識」って言うけどね。

みずき
「自己認識」良いね。自己認識を深めるためには、過去からに今至るまでの自分の人生を振り返ることが大切。ヒントがいっぱい転がってる。

 

具体的に考えてみるといいことは、3点あると思っている。

 
 
  • 過去にどんな経験をしてきて、どんな自分が形成されているか(性格・価値観・向き不向きなど)
  • 今自分は、どんな事象・環境下でモチベーションが上がるか
  • 将来どんな人間になりたいか、どんな人間で在りたいか(抽象的でいい)
 
 
 
みずき
これらの要素が実現可能なことを仕事にできたら、感じる幸福度は高いはず。
ともちん
自分がより士気高く在れる環境に身を置くことも大切な観点だよね。
 
 
 
 

③ありのままの自分を受け容れる。嘘つかない。

 

みずき
選考では、自分のことを嘘偽りなく発信していくことが大切
みずき
自分の経歴を過度に盛ったり企業に合わせたりすることなく、等身大の自分で挑んだ選考で不合格だった場合、自分を否定されている気がして怖いかもしれない。

でもそれって、単に自分がその企業に合うか合わないかという問題であって、自分が良い悪いの問題ではないんだよね。

だから、例えありのままの自分で挑んだ選考で落ちたとしても、落ち込むことではないと思う。

ともちん
そうだね。わたしもすごく行きたかった企業の選考で落ちたことがショックでご飯食べれなくなったこととかあったけど、今はあの時落とされて良かったとしか思っていない!

嘘をついたり、過度に見栄を張ることで、偽りの自分が評価されて内定もらえたとしても、入社してから相当苦しい思いをするんじゃないかな。

みずき
「内定を貰うことが就活のゴール」って考えてしまっている人が陥ってしまうケースかもしれない。素の自分で勝負がいちばんだよ。
 
 
 

おわりに。

 
今回は、「理想の就職活動」について対談形式で話をさせていだだきました。

かなり抽象的な内容ではありましたが、就職活動を控えている人にとって認識しておくべき大切なマインドです。
 
 
「働くこと」ということは、自分の人生を充実させるための一手段。
こう捉えることができていれば、就職活動でも自然と
能動的に動けます。能動的に動くことで、受け身になっている時よりと比べて、就活の選考の過程を少なからずたのしむことができますよ。

 
 

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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
 
 

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ともちん

都内のベンチャー企業で働いている社会人1年目女子です。 就職活動・大学生活・人生哲学を中心に、書きたいことを書きたいままに綴る雑記ブログを運営中。 時に悩みながらも、自分らしく前進していく人生の過程すべてをコンテンツ化しています。

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