19卒の就職活動の解禁が迫ってきていますね。
大学卒業後の進路選択を目の当たりにして、今まさに判断に迷っている人、あるいは今後迷うことになる人は、きっと少なからずいると思います。
進路選択に対して、人それぞれ様々な迷いや悩みがあるとは思いますが、多くの人が「今の自分にとって最適な意思決定をしたい」ということを共通に思っているのではないでしょうか。
「後悔したくない。」
この思いを実現させるために、18卒として就職活動をして獲得した全ての内定を辞退し、「起業する」という決断を下した1人の大学生がいます。
「え?せっかく頂いた内定を辞退するなんて…そんなぶっ飛んだ人がいるの?」
と思われた方もいるのではないでしょうか。
インタビュイー紹介
高橋新汰(たかはし あらた)1995年山梨県生まれ。秋田県立大学システム科学技術部 機械知能システム学科3年(現在休学中)。大学生活前半では、学祭実行委員会を務めたり、友人とバンドを組んで活動するなどアクティブに活動。昨年より、キャリア支援団体En-Courage秋田支部長を務める。
現在、秋田県の起業家養成団体『おこめつ部』にて『Reflec Travel』という進路選択をひかえた県内大学生に向けたサービスを打ち立て中。(2018年6月よりサービスリリース予定)
「『働く』を人生の幸せの一部に」がモットー。『Reflec Travel』Facebookページ: https://aratatennis4.wixsite.com/mysite
彼が立ち上げ中の事業についてもかなり気になるところではありますが、今回は、いわゆる「普通の就活生」だった彼が、内定辞退して起業することを決断するに至った経緯や、その思いを中心にインタビューを行っていきます。
目次
「起業」という意思決定をするに至った経緯。
もともと「いつか起業したい」と思っていた。
実は、中学生ぐらいの頃から「やりたいことが見つかったら起業したいな~」とぼんやり思っていたんだ。
だから昔から両親と将来の話をすると、「別に会社で働くという選択肢がすべてじゃない」って言われることもしばしばあったんだよね。
ちなみに、高橋君が考えている「やりたいこと」について聞きたい!
実際、僕の大学の友人や知人は「社会人になりたくねえ~」と言ってばかりだし、それゆえ就職活動でも能動的に考えたり動いたりしようとしない人が多かったんだよね。
とにかくそういう後ろ向きな学生の意識を改革したい。「働くこと」を、生きるための手段としてだけでなく、自己実現の手段として前向きに捉えられる人を増やしたいと思ったんだ。
高橋君がやりたいことは、学生に向けての環境やきっかけを創出すること。
程度の差はあれど、人はどうしても周りの環境(人間関係や所属団体)に影響されやすいものです。
自分が身を置く環境ってとても大切。わたしも「環境」に関して思うことがあったので、以前記事に書いています。
レールから外れることが怖くて、一歩踏み出せずにいた。
でも、起業することをすぐに決めたわけではなくて、いったん普通に就職活動を行っていたんだよね?
遍く人とは違う選択肢をとることによって、いわゆる世間のレールから外れることになる。その勇気が出なかった。
周りの目も気になったし、先例があまりないから不安で。
確かに「やりたいこと」に対する思いはそれなりに強かったんだよね。
でも、いざ自分が起業するかもしれないとなると、様々な不安要素が出てきて、踏みとどまってしまっていた。
「やったことがないこと」に挑戦することに対する不安が大きかった。
だから、まずいったん新卒では会社に入って、知識や経験を蓄えたうえで、そのうち起業できればいいかなって思っていたんだよね。
変わったきっかけは、最終面接で言われた一言。
「面接」というよりも「面談」に近い感じで、僕の考えていることをフラットに社長に話す機会だったんだけどね。
「『いつか』起業したいと思っているなら、もう『今』やってみなよ」って言われたんだよね。
他にも、「まだ大学3年生なんだし、何なら1年間休学して挑戦してみるっていう選択肢もあるんじゃない?」とか僕の思いに対して色々アドバイスをいただいたんだ。
真剣に自分と向き合った上での決断 ー「後悔したくなかった。」
実は、高校の部活や大学受験も中途半端なことが多かったんだよね。
でも「どっちつかず」って一番良くないなと思っていて。
「やる」と覚悟決めてしまえばそのことに100%の力を注ぐことができるし、逆に熟考したうえで「やらない」という選択をすることは、それはそれで1つの前向きな決断だと思うから。
だから今回は、中途半端な気持ちのまま逃げてしまうのではなく、自分の気持ちとちゃんと向き合いたいって思ったんだ。
何事にも言えることだと思うけど、覚悟をもって決めたことこそ、「よっしゃ、やってやるぞ」って前向きな姿勢で取り組んでいけるもんね。
あと、絶対に後悔したくなかったんだ。
社長にも言われたけど、「いつか」やると言って先延ばしにしても、それが果たしていつ実現されるかは分からない。
例え緻密に計画を立てていたとしても、未来で何が起きるか分からないし、完遂できるかどうか保証は持てないから。
今迷っているにも関わらず、自分の気持ちに目を背けて起業することを選ばなかったら、あとからとてつもなく後悔するんじゃないかなと思ったんだ。
これから人生の岐路に立つ人に、彼が伝えたいこと。
最後にこれから就職活動を迎える大学生や、人生を左右する意思決定をする人に向けて、何か伝えたいことがあったら聞かせてほしいな。
でも、そういう対象とちゃんと向き合って、「自分はなぜ不安なのか」とか「自分はどうしたいのか」ってことをちゃんと考えてみてほしい。
「何となく」過ごした時間って、もう二度と取り戻せないからね。
「今、自分はどうしたいのか」という気持ちに正直に向き合って、その気持ちを叶えるための行動を起こしていけば、不安要素が少しづつ減っていく。
行動を起こすことで分かってくることの方がたくさんあるからね。
でもさ、「自分と向き合う」ってなかなか難しいことなんじゃないかと思うんだよね。具体的にどうやって向き合ったらいいんだろう?
自分1人で抱え込んでいるだけでは解決できることも少なかったりするけど、そういう時に他人に悩みを話してみるといいと思うよ。考えていることを自分の言葉にして話すだけでも、思考が整理されるからね。
もし身近にそういう人がいなくて悩んでいる就活生や大学生さんがいれば、僕でよかったらいつでも対話の相手になります!
自分と真剣に向き合うことと、小さなことでもいいからどんどんアクションを起こしていくことが、漠然とした不安や悩みを消化していくために大切なことなんだね。
高橋くん自身の経験に紐づけられた言葉、説得力大だ…。
協力ありがとう!
おわりに
多くの人がこれから、就職活動や転職活動や結婚といった、人生を左右する意思決定を下さねばならない場面に遭遇しながら生きていくことでしょう。
意思決定の時点で「正しい選択肢」なんて存在しない。
自分が選んだ道を正解にしていく覚悟をより強く持つことができる方を選ぶこと、その道でがむしゃらに取り組むことこそが、「後悔のない意思決定」をするために大切なことではないか。
高橋君と話をしていて、こんなことを強く感じました。
☑ 高橋君と話してみたいという方や、何か聞いてみたいことがある方は、「ブログ記事見ました」とぜひお気軽にお声がけください。
☑ 高橋君が設計中の事業「ReflecTravel」では、現在プロトタイプモデルで首都圏の大学生を2人募集しています。
すこしでも気になった方は、ぜひこちらから覗いてみてくださいね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
ともちん
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