女子大生のわたしが、人生初のヒッチハイクに1人で挑戦した話。


 
 
 
ヒッチハイクをするのは初めてだった。

 

 
 
道中で出会う人々に、

「こんなに寒い中、しかも女の子1人で、どうしてこんなことやってるの?」
と何回も聞かれた。

 

友人や知人にも、

「女の子1人なんて危なすぎる。何でやろうと思ったん?」
と悉く聞かれた。

 

 

でも、そもそも人に語れるようなカッコイイ理由なんて無かったから、上手く答えられなかった。

 

「やってみたかったから。」
 
本当にたったこれだけの理由だった。

 

 

もともとヒッチハイクには興味があって、ブログでも宣言していた通り、春休みに友達と2人でやる予定だったんだけど、春休みまで待ちきれなくて。

 
 

ともちん
やりたいなら、今すぐやったらいいんじゃないかな。
 
よく考えたら、「友達との予定が合うのが春休み」ってだけだから、そこまで待つ必要ない気がする。
 
別に1人でもできるんじゃないかな。やったことある人も居るみたいだし。
 

こんなことを考えていたら、どうしても「今」やりたくなって、うずうずしてきたんだ。

思い立ったらもう気持ちが抑えきれない性なこともあって、いっそ1人で挑戦してみようかなって思った。

 

 

Twitterで宣言してみた。
 
 


 
 
 

今回の目的地

 

スタート地点: 金沢西IC(石川県金沢市)

ゴール地点 : 関SA(岐阜県関市)

 

(北陸道ー東海北陸道のルートで、車で3時間弱ほどかかる道のりです。)

 
 

今回のヒッチハイクの目的は、今住んでいる石川県から、実家がある岐阜県に年末帰省するため。
 
 

1度意を決したら、もう後戻りできないように、帰省のために予約していた高速バスをキャンセルした。
 
 
あとはもうやるだけっていう状況になった。

何せ、やらない限り実家に帰れない。
 

 

実は、不安だらけだった。

 

「ただ、やってみたかったから」

「高速バスキャンセルして、後戻りできないようにした」
 
 
 
こんなふうに偉そうに語っているけど、実は不安なことだらけだったんだ。
 
 

ともちん
夏ならまだしも、季節は冬。しかも北陸の冬は相当寒いし。

もし、永遠に拾ってもらえなかったり、雪山の途中で降ろされたらどうしよう…。

 
ともちん
「女子1人」って危ないよな。最悪の事態が起きても、全部自己責任だもんな。

危なそうな車に乗らなきゃいいんだろうけど、そんなの見分けつくかな?

 
ともちん
ちゃんと堂々とスケッチブック掲げられるかな? 笑われたりしたら、もう恥ずかしいなんてもんじゃない…」
 
 
 
いろんな不安要素が相まって在ったし、
何より、やったことがないことをいきなり1人でやるってことが、心配で不安でしかたなかった。

 

でも、「今やらなかったら、あの時何でやらなかったんだろうってずっと後悔するんだろうな」ってめちゃくちゃ思ってる自分もいて。

 

自分の「今やりたい」っていう衝動や直感を愛したいなって思ったから、挑戦することに決めた。

 

 

ヒッチハイク、いざスタート。

 

IC下の一般道路で待機。

 
朝9時頃、スタート地点の金沢西ICの下に到着。
 
 
IC入り口でのヒッチハイクは最難関だとよく言われている。

不安と緊張に苛まれつつも、下調べしておいた車を捕まえやすそうな場所へ歩いて向かった。

 
 

ここで、いきなり壁にぶち当たった。
 
 

ともちん
スケッチブック持って道路脇に立つの、めっちゃ勇気要るわ…!
できない…!

 
 
想像を絶する恥ずかしさだった。
 
 


 
 
スタート地点に着いてから、勇を鼓してスケッチブックを掲げるまでに30分は要した。

 

運転中の人の視線、歩道を歩いている人の視線、すべてわたしに注がれる。
 
穴があくほど見られる。
 
恥ずかしいなんてもんじゃなかった。
 
 

ともちん
人の視線が痛すぎる…。
どうしてわたし、1人でこんなところでこんなことしてるんだろう。

 
 
…でも、やらなきゃわたしは帰れないんだ。やる!
 
それに、ヒッチハイクノウハウが書かれたブログや動画はたくさんあった。
みんなができたことなら、わたしにもきっとできるはず…!」

 
 
謎の自信が湧いてきたところで、何とか自分を奮い立たせて、スケッチブックを掲げて待機した。

 
 
 

金沢西IC→小矢部川SA

 
幸い、開始15分で1台の車が停まってくださった。
 

1人目は「クボさん」という方。物腰柔らかそうな叔父様。

この時は仕事中で、石川県から富山県に向かう途中だったそう。

 

「どうして乗せてくださったんですか?」と聞くと、

「前もヒッチハイクのしてる人を乗せたことがあるんだ。面白いからね。」って。

 

特に印象的だった言葉は、

「若いうちに何でもやっときな。でも自分の身は自分で守るんだよ。」

 

クボさんご自身の人生経験に基づく、あたたかくて、とても重みのある言葉だった。

 


 
最後にこんなメッセージを書いていただきました。

 


 
仕事中にわざわざ寄り道して小矢部川SAまで行っていただき、本当にありがとうございました…!

 

 

小矢部川SA→城端SA

 
小矢部川SAでクボさんとお別れ。

次の車を待機するべく、SAの売店前でスケッチブックを掲げて立った。
 
 
しかし、SAに常時いる車は20台以下。
 
 
寒い中健気に40分ほど待ち続けたのち、

「岐阜方面、途中までなら行くよ」と言ってくださった方がいた。

 

カツラさんという方。岐阜県中津川市で天ぷら屋さんを経営されているそう。

 

「最初、立っている姿を車の中から見ていて、何か面倒なことしとるなーと思っとったんよ。

 でもあまりにも殊勝な姿だったから、乗せようと思ったんだよ。」

と言ってくださったことが心に残っている。

 

カツラさんには、富山県の城端SAというところまで乗せていただいた。
 

 

メッセージもいただいた。
 

…ガンバリます!

 

カツラさん、ありがとうございました。

 

 

城端SAでの奮闘物語。

 
 
この城端SAで、再び壁にぶち当たった。
 

ともちん
寒すぎる…!
凍える…!

 
 
城端SAは富山県の標高が高めの場所にある。

20センチ以上は雪が積もっていた。気温はマイナス。

極寒の中、外で待ち続けるのはかなりの苦痛だった。

 

しかも、SAにいるのは常時5~6台のみ。

この中から岐阜県方面へ行く車を探し出すのは至難の業。
 
 

ともちん
立って待ってるだけじゃ、きっと永遠に捕まらないわ…!
 
と思ったわたしは、
岐阜ナンバー、名古屋ナンバーの車の人にひたすた声を掛けてみることにした。

 
 
 
ところが、すんなり受け容れてもらえるわけもなく、

「え…ちょっと何なん?無理ですわ。」と冷たくあしらわれたり、

「こんなところで普通ヒッチハイクする?w」と嘲笑されたりもした。

 

心折れそうだった。

でも、このままここに居たら本当に凍え死にそうだったから、何とかするしかなくて、極寒の中で交渉を重ねた。

 
 
40分ほど経過後、新婚夫婦さんが声を掛けてくださったおかげで、何とか乗せていただくことに。

 

 

城端SA→岐阜大和SA

 
乗せてくださったのは、桑下さん夫婦。

2017年5月に結婚されたばかりの新婚夫婦さんでした。

 

なんと、旦那さんがわたしと同じ岐阜県出身、同じ大学の同じ学部出身の方で、なんか感動した。

 

「一回、ヒッチハイクの人を乗せてみたかったんだよね~!」

と2人が笑いながらおっしゃっていたのが印象的。

 


 
新婚さんの時間をお邪魔してしまってすみません…(笑)

 


 
乗せていただいたおかげで、極寒の城端SAから離れることができました。

本当に、ありがとうございました!

 

 

岐阜大和SA→関SA

 
ここでやっと岐阜県にIN。

 


 
SAの売店前で、スケッチブックを掲げた。

最初と比べたら、恥ずかしさはほとんど感じなくなっていた。

 

「あいつ何か変なことやってるな」と言わんばかりにこっちを見てくる人は、少なからずいた。

ヒソヒソ言ってくる人もいた。

でもそういうのももうあまり気にならなかった。

誰が何を言おうが、「やるだけだ」「やるしかない」って思っていた。

 

 

トラックの運ちゃんが 「関SAまで行くよ!」と声を掛けてくださった。

森口さんという方。
仕事で、富山から名古屋に向かう途中だったそう。

 

 

人生で初めて大型トラックに乗った。

 

森口さんには、ゴールの関SAまで送っていただいた。

それだけでもありがたすぎるのに、なんと五平餅と飲み物まで奢ってくださった。

 


 
森口さん、ありがとうございました。

わたしが金沢にいるうちに、ぜひ遊びに来てくださいね。

 

 

 

 
 
ゴールにたどり着いたときの、達成感や興奮や感動は、きっと一生忘れることないんだろうな。

 


 

ヒッチハイクをやってみて感じた、4つのこと。

 

ともちん
① 「やりたい」と思った瞬間の気持ちをたいせつにして良かった。
 
 
今回、幸運が重なって安全にやり遂げることができたからこそ言えることかもしれないけど、本当に挑戦してよかった。

「やりたい」って思ったときの熱量を愛してよかった。
 
 
それに、例え今回失敗していたとしても、わたしのことだから「やらなきゃよかったな」とは思わなかったんだろうな。

むしろ、もし今回諦めていたら「何であの時やらなかったんだろう」って一生後悔してたと思うんだ。

 

自分で言うけど、わたしは好奇心旺盛だし、次々やりたいことが出てくるタイプなので、
「やり残したことはもうない。いつ死んでもいいや。」ってきっと思えないと思うんです。

でも、少しでもその時の後悔がすくなくなるように、
「今この瞬間」やりたいと思うことに一生懸命でありたいし、
いつも自分の気持ちに正直でありつづけたい。ありつづけよう。

そう強く思いました。

引用:「人はいつか死ぬ」という当たり前のことが、わたしは分かっていなかった。

 

 

人生における「今この時」ってもう二度と取り戻すことはできない瞬間だと思ってる。

だからこそ、そのかげがえのない一瞬一瞬をわたしは大切にしたい。
すこし大げさかもしれないけど。
 
今回も「今やりたい」という自分の衝動に素直になって動いて、本当に良かったと思っている。
 
 
 
 

ともちん
② 生きる力を養った。自分に自信がついた。
 
今回、様々なリスクが重なって在った。

「極寒」「雪」「女1人」「山だらけの高速道路」。

状況的に、何が起きてもおかしくなかった。

最悪の事態も想定して、寝袋持って行ったぐらい。

 

「生きる力」って抽象的だけど、

今回のヒッチハイクで言うと「状況に応じて、最善策を考えて行動に移すこと」なのかなと。

 

例えば城端SAで声をかけまくったのも、そう。
 
 
ここに詳しくは書かなかったけど、

「どういう声の掛け方をしたらいいかな?」とか、「どんな乗客層、どんな車種の人がいいかな?」とか、行動を繰り返す中で試行錯誤してた。

何も考えずに突っ走ってたように見えるかもしれないけど、実はいろいろ戦略練ってたんだよね。

 
 
ひたすら考えて動いた結果、乗せていただけた時のうれしさや達成感は半端なかった。

もともと自分に自信がある方ではないけど、今回の経験でまた少し自分に自信がついた。
 
 
日常生活において今まで頭を抱えていたことが、今では何だかちっぽけに思えてきた。

「何でもやってみたらできるんじゃないかな」って思える対象がまた少し増えた気がする。
 
 
 
 

ともちん
③ かけがえのない出会いがあった。
 
縁あって今回4台の車に乗せてもらったけど、

もし、わたしがこの日のこの時間にヒッチハイクに挑戦していなかったら、この人たちと出会うことはなかった。
 

偶然がいくつも重なって、当日この5人と出会うことができたんだな~と思うと、感慨無量だ。
 
 
 
 

ともちん
④ 手をさしのべてくれた人たちに感謝するということ。
 
「え?!ヒッチハイクしたの?!すごい!」とか、
「よく1人でやったね」っていろんな言葉をかけてくれる人がいる。

 
でも、わたしが初めてのヒッチハイクで無事成功をおさめることができた理由は、

わたしが極寒の中で交渉を頑張ったからでもなく、事前の下調べや戦略がよかったからでもないんだよね。

 
 
最後に乗せてもらった森口さんのこの一言が忘れられない。

「ヒッチハイカーを乗せる方も、かなり勇気要ると思うよ~。

 何者か分からない人を乗せるって、普通にこわいもん。」

 

そう、わたしが今回成し遂げられたのは、紛れもなく乗せてくれた4台(5人)おかげだ。
 
何だか成功させた自分がすごいヤツかのように思ってしまいがち。
周りからもそう思われがち。

 
でも本当は違うんだ。

乗せてくださった5人の勇気とあたたかい気持ちがあったからこそだ。感謝してもしきれない。
 
 
 
 

おわりに。

 

最後にすこしだけ、わたしの想いをさらけ出すので、お付き合いください。

 

わたしは、いつもこんなことを考えている。


 
 
実際、今回わたしが1人でヒッチハイクに挑戦したことを受けて、

「行動力に勇気をもらった」

「自分も何かやってみようと思えた」

って声を掛けてくれる知人が何人かいた。
 
 
 
ヒッチハイクに挑戦したことは、わたしにとって、決してお金では手に入らない何にも代え難い、人生の財産の1つになった。

それだけにとどまらず、自分の行動の軌跡によって、ほんの少し誰かを勇気づけることができたということが、わたしにとってかけがえのないしあわせだ。
 
 

もちろん、「こいつスゲ~」って他人に思ってもらいたいということが第一目的なわけではない。

 
自分がやりたいと思うことに全力で取り組んで、ありのままのその姿を全てさらけ出すことで、

「誰かの人生の一時に、ほんの少しの勇気や希望を与える」ことがおまけみたいにできる。副産物的に。

 

わがままかもしれないけど、これからもわたしはこんな生き方をしていきたいな。

 

 

最後まで読んでくださって、本当にありがとうございました。

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ともちん

都内のベンチャー企業で働いている社会人1年目女子です。 就職活動・大学生活・人生哲学を中心に、書きたいことを書きたいままに綴る雑記ブログを運営中。 時に悩みながらも、自分らしく前進していく人生の過程すべてをコンテンツ化しています。

5 件のコメント

  • 感動しました。
    実は、ツイッターでヒッチハイクのことは追っかけていたのですが、こうして記事としてまとまった思いを見ると「本当にすごい!」と。
    やりたいことはやるべき!と言葉ではわかっているけれど、これを行動で示した記事。
    素敵です。

    • てかてんさん

      いつもありがとうございます。
      ヒッチハイクを1人でたくさんやっている人はたくさんいますし、何か特別大きいことを成し遂げたというわけでもないのですが、そう言っていただけるとほんの少し自信がもてます。

      これからも、よろしくおねがいいたします☺❀

  • 私も大学1年の夏にヒッチハイクやったことあります!ただ純粋にやってみたい!という気持ちでした。ルートは東京→仙台→東京です。

    『声をかけまくった』お話を聞いて、「俺は今仕事中なの!!!」と怒鳴られたり、「女の子ひとりは危ないよ!」と声をかけられたり、恥ずかしかったりしたのを思い出しました。思い出したくないことがたくさんあります。

    でも、やってみてよかったなと思いました。
    『意外と人は助けてくれるんだ、でもそれを当たり前と思ってはいけないんだ』、ということを学んだからです。

    こちらの記事を読んで改めて思い出しました。
    読めてよかったです。ありがとうございます。

    • 中村さん
      はじめまして。コメントありがとうございます(*’ω’*)

      初のヒッチハイクで東京から仙台までの長距離に挑戦されたのですね…!凄いです…!
      想いの部分、とっても共感です。
      わたしも、苦い思いも嬉しい思いも全部含めて、やってみてはじめてわかることが多かったです。
      読めてよかったなんて言っていただけて光栄です(*´`)

      P.S. すこしサイトを拝見させていただいたのですが、イラストが素敵すぎて見惚れました。これからも覗きに参ります☺

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