「就職活動において、自己分析は大切である」と、よく謳われていますよね。
しかし、実際に「なぜ自己分析が大切なのか?」「自己分析と言っても具体的にどんなことをすればいいのか?」ということが、よく分かっていないという人は少なからずいるのではないでしょうか。
この記事は、前回の記事( 【19卒・20卒向け】自己分析とは?就活で自己分析をする意味や手順を解説 )の続きです。
今回はさらに具体に寄った話で、18卒として就活を経験したわたしがおすすめする自己分析のやり方を徹底的に解説していきます。
・自己分析が不安な方
・自己分析が苦手で何をしていいかわからない方
上記に当てはまる人にとって、少しでも参考になれば幸いです。
目次
モチベーショングラフ(人生グラフ)を使って自己分析をしよう。
わたしは、就活の時以外で、教育系NPOでボランティアしていた時の自己開示ワークにもこのモチベーショングラフを書いていました。
自己理解や自己開示のツールとして有効的なものだと思います。
以下で、モチベーショングラフの詳しい書き方を徹底解説していきますね。
モチベーショングラフの書き方、徹底解説。
⓪ 記入シートを作成する
縦軸はモチベーションの高低(-100%~100%)、横軸は時間の流れ(幼少期~大学生)を表します。
これで、グラフを書くための準備が完了しました。
上の写真のシートは、複数の会社の選考やインターンの場でいただいたモチベーショングラフの用紙を参考にして、わたしが自己流で作ったものです。
もし自分で表を書くのが手間であれば、こちらをダウンロードして使ってみてください。
①出来事を思い出して点をつけ、それらを線で結んでグラフ化。
就活時に、わたしが書いていたものです。
自分の過去の体験を思い出しながら、モチベーションが高かったとき、低かったときを、図の中に印(■)をつけます。
勉強、部活、習い事、友人や家族との関係、生活状況などなど。頑張れたことから挫折経験まで、すべて正直に。
過去に頑張ったことや嬉しかったことは書きやすいですが、自分にとって良くなかった出来事や挫折経験ってどうしても伏せたくなりがち。
でも自分にとってマイナスな経験って、かえって自分の価値観が変化・形成された大きな要因となっていることが多いです。本音で向き合うことが大切です。
だけど、幼少期に形成された性格や価値観って実は今も自分の根底にあって、変わらないものなんだって。就活で出会った社会人の方が言ってた。
僕は昔も今も負けず嫌いで、じゃあこの性格が形成された時期っていつだろうって考えてみると、幼稚園の時にやってたスポーツが起因となっている気がする。
実際、わたしが面接を受けた時に、「幼少期はどんな子だったの?」と聞かれるが多かったです。恐らく、昔から現在まで、変わらず根底にあるその人の価値観を知るための質問です。
幼少期のことをあまり覚えていないという人は、両親に聞いてみることをおすすめします。
② 「山」と「谷」に注目し、当時の詳細を振り返る
就活時に、わたしが書いていたものです。
グラフを書き終えて満足して終わってしまいがちですが、本当に大切なのは、ここから先の作業です。
①で書いたグラフの「山」と「谷」(グラフの頂点)の部分に着目しましょう。頂点の隣に年齢を記入し、グラフの下のスペースに、当時の出来事をできるだけ詳しく思い出して書いていきます。
ここで大切なのは、書き出した個々の出来事について「なぜ?」と問いかけを繰り返すことです。
例えば「谷」の部分で「ピアノの大会で弟に負けて悔しかった」という原体験があったとします。
ここで、「なぜ悔しかったの?」と自問します。
→・周りの大人が弟ばかりに注目していたため、自分自身は認められない存在であると感じたから
上記のように「なぜ?」と自問自答を繰り返すことで、自分の根幹にある性格や価値観が可視化されていきます。
→・他人に認められたいと思う気持ちが強い
このように、過去の出来事や自分がとった行動に対して自問自答を繰り返すことで、 自分の性格や行動特性に気づくことができます。
③ 【さらなる深掘り】共通項と相違を見出すことで、モチベーションの源泉が可視化される。
②で「山」と「谷」の各項について深掘りができたら、各々の共通項と相違点を明らかにしていきます。具体的に、以下の3点を考えてみてください。
② 「谷」と「谷」の共通項と相違
③ 「山」→「谷」/「谷」→「山」へ移り変わった要因
①と②を考えることで、自分のモチベーションが上下する共通要因が分かります。
また、相違点を探ることで、自分が最も頑張れたときと、2番目・3番目に頑張れたときの要因の差が明確になります。頑張れなかった時も同様に考えていきます。
③について考えることで、自分のモチベーションが高い状態から低くなるとき、またはモチベーションが低い状態から高くなるときに、共通する要因を見出すことができます。
自己分析を就活に活かす
自己分析を通して、「過去→現在」の価値観の推移やモチベーションの源泉が可視化されたら、次は「未来」のことを考えていきます。
未来の「やりたいこと」や「ありたい姿」の原点は、過去や現在の体験からくるものです。
・どんな環境に身を置いているとき生き生きしているか?
・自分の強みは何か?
これらの要素が体現できそうな企業や業界をみてみるというのも1つの選択です。
また、ESや面接を通して聞かれる自己PRでは、自分の強みや特性の根拠となる過去の原体験をしっかり説明できるようにしておく必要があります。
自己分析を徹底することによって、原体験と紐づいた説得力のある自己PRを話せるようになります。
プラスαで客観的視点を導入し、自己分析をより洗練させる。
自己分析では客観的視点が大切です。
というのも、自分1人で作業を続けると、どうしても深堀る部分に偏りが出てきてしまうからです。
他人に聞いてもらうことで、自分自身が認識していなかった強みや特性に気づくこともあります。
わたしは、社会人の方に自己分析の作業を手助けしていただいたことで、自己認識のレベルが一気に飛躍しました。
以下では、「社会人と繋がれて、自己分析や就活相談ができる」という点で、わたし的おすすめサイトを、2つだけ紹介していきます。
「身近に社会人の知り合いがいないよ」という方でも、心配無用です。
このサイトに登録して使ってみることで、自己分析のみならず就活全般の相談に乗ってくださる社会人と出会うことができるので、安心して活用していってくださいね。
キャリアチケット
キャリアアドバイザーの方が1対1で、自己分析や選考対策のサポートをしてくださるサービスです。
関東地方で就活している人は特に、登録マスト。
わたしは、アドバイザーの方が人事目線でフィードバックをくださったことで、自分のアピールポイントをより洗練させることができました。
多くの就活生を見てきたアドバイザーに、1対1で相談ができて、自己分析のフィードバックをもらえる機会はかなり貴重。ぜひ有効活用してみてくださいね。
ビズリーチ・キャンパス
OBOG訪問で、書いたモチベーショングラフを見せてアドバイスをもらってみるということもおすすめです。
自己分析についてだけでなく、キャリアの悩みや不安について相談してみても良いと思います。
現在は、旧帝大・その他国公立大一部・GMARCH・関関同立の学生のみ、登録することができるようになっています。
- 社会人に自己分析のフィードバックをもらいたい
- 将来が不安で、社会人の先輩に相談してみたい
- どちらかというと大手企業志向
上記いずれかに当てはまるあなたは、ぜひ登録して自分の大学のOBOGを探してみてくださいね。
おわりに
今回は、前回の記事の続きとして、モチベーショングラフを使った自己分析の具体的な書き方について綴りました。これから就活をされるみなさんにとって、少しでも参考になっていれば幸いです。
実際に手を動かしてシートを記入しながら、自分の原体験から構成されている価値観や特性をあぶり出していってくださいね。
納得のいく就活、応援しております。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
ともちん
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