最近、日本の大学生でこんなことしてる奴はなかなかいないであろう、かなり変わったことに挑戦してきました。
アイキャッチ画像を見ていただいただけでも、なんかこいつ変なことしてる感が否めないですよね。
そうなんです、
街中で、自力で、シイタケを0円で手に入れてきました。
意味不明!こいつ何言ってんだ!
…って思うかもしれませんが、
この経験から、わたしが得たもの・学んだことがとてもたくさんあったんです。
- バイトやサークルや授業の繰り返しっていう日常生活に飽きてきた大学生
- 自分の力で何か成し遂げる経験がしたい大学生
- 単純に「シイタケを0円で手に入れるって何?!」って興味をもってくださった方
☝こんな方々には、ぜひ「こんなことしてる奴もいるんだ~」っていう感覚で読んでいただけたら嬉しいです。
【序論】シイタケプロジェクト始動に至るまで。
インターン先で、突如として告げられた任務。
今わたし、石川県金沢市にある教えない学習塾STUDYBANKっていうところで学生インターンをしているんです。
ある日、インターン先の社長が、
よし、みんなどうにか試行錯誤して、食材を0円で持って来ようぜ!
って言い出したんですよ。
社長のこのひょんな一言がきっかけで、シイタケを0円で手に入れるべく、シイタケプロジェクトを始動することになったのです。
作戦会議。
わたしと、もう1人のインターン生の2人でシイタケプロジェクトを施行することになったのですが、
今まで生きてきた中で、人からゆずってもらう以外で、何かを0円で手に入れた経験なんて無いわたしたち。
何から考え始めたらいいのかも分からなくて、お先真っ暗でした。
そうすればその人もわたしたちもWin-Winやもんね!
金沢の観光客に、観光名所を案内したり穴場のお店を教えたりとかできるかも!
わたしたち金沢に住んでるから、その辺の知識はあるじゃん?
じゃあとりあえず観光客が集まりそうな地元の市場に行ってみて、色々考えようか。
という感じで、いろいろ試行錯誤した結果、
- ターゲット(今回は観光客)にとって価値があるモノを提供して、その対価としてシイタケをもらう。
- 人が多そうな観光スポットに出むいて、観光客に声をかけまくって、交渉してみる。
ということになりました。
【本論】シイタケプロジェクト、いざ始動。
やることは決まったし、あとはやるだけだ!ということで、
観光客が多めな時間帯を狙って、金沢屈指の観光地である『近江町市場』に赴きました。
観光客に体当たり。
とりあえず片っ端から観光客に声をかけて、プロジェクトの趣旨を説明しようと試みました。
こんな感じで。
このスケッチブックを持って、ひたすら歩き回りました。
なんかヒッチハイカーみたい!新鮮だしおもしろい~!って最初は思っていました。
でも、実際にこれを掲げながら観光客が多い市場内を歩き回るのは、かなり勇気が要りました。
想像を上回る恥ずかしさでした。
とにかく怪しがられた。
「スケッチブック持って歩けば目立つし、話しかけてもらえるでしょ!」って思っていましたが、完全なる誤算でした。
そこら中の観光客の方々に、「あいつら何やねん」っていう感じで流し目されたり。
勇気を出して声をかけてみても、不審がられて去っていかれたり、
「へ~なんか変わったことしてるね~」と言われて交渉するまでに至らず。
変な目で見られて恥ずかしいわ、ずっと断られるわで、もう心折れそう…。
…だがしかし、こんなところで諦めるわたしたちではなかった。
それに「観光名所案内しますから」って言っても、観光しに来る人っておおよそ観光プランとか考えてきているだろうし、
初めて会った人の情報なんて信頼しにくいだろうね。
さっきから観光客よりもお店の人がめっちゃこっち見てくるから、お店の人に話しかけてみる?
あ、そうだ。お店の人のお手伝い何でもするから、その対価としてシイタケをもらうっていうのはどうかな?
というわけで、作戦変更。
ターゲットを「観光客」から「お店の人」に変更して、ひたすら交渉してみることにしました。
お店の人に体当たり。
お店の人に向けて、こんな感じでスケッチブックを書き換えました。
市場のお店の人が手が空いている隙を狙って、スケッチブックを見せて趣旨を説明しながら、何かお手伝いできることはないかと聞いて回りました。
やっぱりはじめは変な目で見られたり、
話を聞いてくれたとしても「変わったことしてるね~」、「がんばってね」で終わる人が多かったです。
それでも諦めずに色んなお店を回っていたところ、
ってノリノリで話を聞いてくださる魚屋さんのお兄さんと出会いました。
どうしても0円でシイタケを手に入れたいので、お兄さんのお店で何かお手伝いさせてください!お願いします!
はじめて趣旨に共感してもらえたものの、お店の都合ゆえに断られてしまいました。
でもでも、
と紹介をいただきました。
それはもうすぐにそのフルーツ屋さんに足を運びましたよ。
フルーツ屋の店主さんとの運命の出会い。
何かお店のお手伝いさせてくれませんか?
このプロジェクトを施行することになった経緯や思いを語ってお願いしたところ、
ウチで何か手伝ってもいいよ!
と、承諾をいただくことができました…!
そして、
お店のお手伝いをさせていただいて、その対価として、店主さんがわたしたちにシイタケを買ってくださる
ということになりました…!
祝・シイタケプロジェクト成約…!!
ここまで2時間ほど、スケッチブックを掲げながら市場中を徘徊して、交渉をがんばった甲斐がありました…!
フルーツ屋さん、本当に本当にありがとうございました…!
【結論】この経験からわたしが得たもの・学んだこと
ここまで読んでくださってありがとうございます。
ふざけているように見えるかもしれないし、一体全体君は何がしたかったの?って思われているかもしれませんが、
このシイタケプロジェクトを通して、わたしが学び得た4つのことについて、以下で綴っていきますね。
01. 先が見えなくても、とにかく考えて行動する力。
誰にも自分の話を聞いてもらえず途方に暮れそうになったときでも、
「どうしてみんなに不審がられるんだろう?」
「どうしたら話を聞いてもらえるだろう?」
「どうしたら自分たちの取り組みの趣旨を上手く伝えれるだろう?」
と、ひたすら現状の課題とその解決策考えて、行動に移すことを繰り返していました。
この姿勢は、社会人になってからどの類の仕事をするにしても、基本的で、でもとても大切なスタンスのひとつだと思っています。
02. 自分自身を売り込む力。
今回、わたしたちは以下の手順で交渉を進めていきました。
はじめましての人に、自分の立場(大学・インターン先などの情報)について伝える
→自分たちの活動(シイタケプロジェクトが発足した経緯や趣旨)について説明
→自分たちが相手に提供できる価値について熱弁
→「何かお手伝いさせてくれませんか?」と熱意を込めてお願いする
今回のこの交渉の流れは、実は営業の新規顧客開拓の流れと似ている部分が少なからずあります。
「何も関係性のなかったところに、自分自身を売り込み、信頼してもらうことで、新たな関係性を築いていく。」
社会人になってからも役立つスキルを身につけるための一歩を踏み出すことができた気がします。
03. 自信・達成感。
人は誰しも、小さな成功体験を積み重ねていくことで、より自分に自信が持てるようになるものです。
今後何かに挑戦しようと思った時に、
「あの時こんなことができたから、今回も大丈夫。今回はもっとできるはず。」
と、過去の自分の成功体験が、今や未来の自分の背中を押してくれます。
今回は、右も左も分からない不安だらけな状態から、試行錯誤して諦めずに交渉をし続けた結果、成功することができました。
だからわたしは、今後何か困難なことがあった時でも、
「シイタケのときにも、諦めずに考えて行動し続けたら、何とか上手いこといったなあ。」
「あのとき困難を乗り越えたから、今回も何とかなるはず。行動しよう。」
と、成功体験をもとに前向きに捉えて進んでいけるはず。
04. 人の温かさ
「何かおもしろそうなことやってるね、頑張ってね!」
「この看板、もっと書き方変えたら伝わりやすくなるんじゃない?」
などと声を掛けてくださったり、
観光や商売の時間を割いて、見知らぬわたしたちの話を聞いてくれたり、
応援の言葉やアドバイスをくれる人がたくさんいました。
とてもあたたかい気持ちになった。
自分も、何かしら頑張っている人に温かい言葉をかけてあげたり、背中を押してあげる人でありたい。
改めてこんなことを感じた瞬間でした。
【おまけ】その後
最後に、その後の話です。
後日、無事にフルーツ屋さん経由でお店の手伝いをさせていただき、
シイタケを0円でゲットしてくるというミッションを無事に達成しました!
シイタケを受け取るの図。
そして念願のBBQもしっかり開催されました。
ばばん!
(でかい……!)
(食材はすべて、他のインターン生や社員が、試行錯誤して何らかの手段で0円でゲットしてきたものです!)
いざ、食す。
今まで食べた中でいちばんおいしいシイタケでした…!!
「普段の大学生活、少し物足りないな。」とか、
「大学生のうちに、ちょっと変わってて、面白くて、ハラハラする経験がしたい!」
と思っている人に向けて、
別に大規模なことに挑戦しなくても、いつもとほんの少し違ったアクションを起こすだけでも、様々な気づきか得られるよ!
ということを伝えたいともちんでした。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
ともちん
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