何かを始めるのに大きな野心や目標なんて要らない。わたしがブログをはじめたきっかけは負の感情があったから。


 
 
 
大学4年生の11月。卒業まであと4ヶ月という何とも中途半端過な時期に、わたしは「ブログ」という未知のものに手を出し始めた。


ブログを始める人ってきっかけって人それぞれ様々だと思うけど、例えばよく聞くのは、広告やアフィリエイトで稼ぐ力を身に付けたいとか、ライティングスキルを養いたいとか、ファン作りの一環のためとか。

何かしら目標や叶えたいことがあって始める人が多いように思う。


何か新しい物事を始めるとき
って、「確固たる目標や前向きな意志をもっていることこそが是」という風潮があるように感じる。
確かに、他人からの聞こえがいいもんね。

 

でも、わたしがブログを始めたきっかけは、お金稼ぎのためでも、何かのスキルを身に付けたかったらでも、何か大きな目標があったからでもない。


周りが卒業旅行に勤しむ時期にも関わらず、決して少なくない時間を割いてブログ運営をしようと思ったのは、「悔しさ」と「焦り」という後ろめたい感情を抱いたことが原因だったんだ。

 

 

尊敬する社会人に言われた一言が、悔しかった。


 
0から自分で何かを生み出して周りに発信したり、誰かを周りを巻き込んで何かを創っていくってことは、君の未だ至らない点だね。

これはわたしが就活の時に出会った尊敬する社会人に、何気なくいわれた一言。

大学4年の前半に就活を終えたため目先の打ち込める対象が無くなり、空虚な気持ちになっていた時期だったこともあって、心に突き刺さった。

 

もともとわたしは体育会部活をやっていたこと等もあって、目の前に確固たる目標が設定されていてこそ動き出せるタイプだった。
悪く言えば、環境に依存しやすく、周りの士気高い人に巻き込まれて動くタイプ。

 

強みを弱みは表裏一体だし「組織で巻き込まれてこそ、力を発揮できること」はわたしの強みの1つとも言えると思う。

それでも、尊敬している人に言われた一言が悔しすぎて、自分の至らぬ部分を克服したかったから、0ベースで何かを発信してみようって決めた。

 

 

組織の枠内でしか価値発揮できない人間になりたくないという、焦りと不安。


就活を終えてからご縁で出会った大人たちの多くが、自分自身でお金を稼ぐ術を持っている人たちだった。

ブロガー、コーチングやカウンセリングのコンサル、起業家…などなど。

 

就活の頃からよく、働くということにおける「安定」の定義について考えていた。

そんなの人によって違って当たり前だし、切り口は様々あるから一概に「〇〇こそが安定」とは言えないけど、
「会社」という組織に囚われることなく「個人」で価値を発揮して生計を立てるということも、安定や幸せの定義の1つなんだろうなと、周りの大人たちを見て感じた。

 

同時に、大きな不安に襲われた。

わたしはこれから会社員になるけど、もし会社がいきなり無くなったら、それまで会社で貰っていた給与と同様の価値を『個人』として提供できるんだろうか…?

 

「人生100年時代」、「一億総フリーランス時代」とも言われる今世。

「残りわずかな大学生活で何もせずにこのまま入社して、企業の枠組みの内でしか価値発揮できない人間になってしまうのではないか」という、不安や焦りの気持ちでいっぱいだった。
 


今思えばかなり偏った考え方をしていたと思うし、「今後は会社員よりもフリーの時代」なんてことは一概には言えない。


でも、当時はとにかく「わたし個人」でも何か生み出せる人間になりたいって強く思っていたんだ。

 
 
 

 

思い切ってブログを始めてみて、気づくことがたくさんあった。


基本的にブログの裁量は全て自分にある。

方向性、書く内容、更新頻度、デザイン…などなど、全部自分で決めるもの。

記事を書いて終わりでなく、SEO戦略を練ったりSNSで拡散したりと、いかにしてより多くの人に読んでもらえるかまで考える。


様々な点において、自ら試行錯誤してきっかけ創出をしていく必要がある。


決して簡単なことじゃないけど、記事としてかたちになった瞬間や、自分の頭の中で考えていたことを言語化できて腹落ちした時には、いつも大きな達成感を感じる。

 

あとはね、単純に楽しい。

ブログを始めてから改めて気づいたけど、多分わたしは自分の想いを人前で語るよりも、こうして文章にして表現する方が、好きだし向いてると思うんだよね。

最近はデザインを考えたりするのも楽しくて仕方ない。


なんだろう、気づいたら「ブログとTwitter、これからどうしようかな」って考えちゃってる。
きっと本当に好きなんだよね。やってみたからこそ気づけたこと。

 

 

始めて良かったと思う瞬間に出会えた。


少しずつだけど、わたしのブログやTwitterに目を通してくださる方が増えてきている。

そしてこれまたほんの少しだけど、過去のわたしの悩みや経験が、他の誰かにとって勇気づけやきっかけ創りに起因している。

 

 


 

 

 

過去の辛かった出来事や試行錯誤して取り組んだ経験って、自分の内に秘めておくだけでは、ただの経験にしかならない。

「ただの経験」といっても、自分が前進するための糧となるから、そういう経験を持っていること自体が素晴らしいことなんだけどね。

 

でも、さらにその経験をカタチにして発信することで、同じような悩みをもっている人を時に救ったり、時に勇気づけたりすることができる。


「自分の過去の経験が価値になる」 

こんなに幸せで素敵なことってなかなかないんじゃないかな。

 

 

何気ない小さな行動の積み重ねが、やがて大きな「何か」になる。

 
ここまでだらだら綴ってきたけど、要するに、

不安や焦りといった後ろめたさを払拭したくて始めたブログが、やっているうちに楽しくなって好きになって、少しずつ人に届くようになって、幸せを感じている」って話。


わたしはこれからも、目の前の小さな出来事や、たまに抱く負の感情に翻弄されながらも、その過程で自分にとっての楽しさややりがいを見出しつつ、少しずつ前に進んでいくんだと思う。

 

大きな夢や目標って、必ずしも持っていなくてもいいと思うんだ。

ちょっとした興味や好奇心だったり、どうにも拭い去れない負の感情をトリガーにして、思い切って新しいことを始めてみたら、新たな考えや感情に出会うことがある。

 

 日常生活における小さな出来事や感情がきっかけとなって始めたことが、趣味になったり、新たな出会いを生むものとなったり、仕事になったりと、自分にとって大きな「何か」に繋がることがある。

 

もしあなたが今少しでも気になっていることがあるなら、とにかくまず手足動かして挑戦してみてほしい。どんなに動機がくだらなくてもいいから、没頭してみてほしい。

 

 

まだまだちっぽけなわたしが言うのもとっても痴がましいのだけれども、どうしても伝えたくて書かせていただきました。

 
今まで綴ってきた他の記事もぜひ、覗いていっていただければ嬉しいです。

 
 
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
 

 

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ともちん

都内のベンチャー企業で働いている社会人1年目女子です。 就職活動・大学生活・人生哲学を中心に、書きたいことを書きたいままに綴る雑記ブログを運営中。 時に悩みながらも、自分らしく前進していく人生の過程すべてをコンテンツ化しています。

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